杉本貴子から皆様に贈るバイウィークリーメッセージ バックナンバー
   2010年4月17日のメッセージ  

 4月も半ばとなりましたが、結構寒さが身にしみます。季節はずれの雪が降ったりと、ここのところは季節のメリハリもはっきりしない気候となっています。4月は春だからと言って、薄着をしていると風邪をひいてしまいそうです。日々、自分の感覚で着る物も対応しないと痛い目に合いそうですね。
何事においても数字や形式だけのうわっつらだけを捉えて、本質を感じられていないと対処や判断を間違ってしまうことが多くなってきているのではないでしょうか。

人間にとって大切なこと、重要視すること、幸せ感ということについて改めて感じていることがあります。ラジオ「悩み相談室&気になる出来事」の中でも少し触れましたが、「日本でいちばん大切にしたい会社」という法政大学の教授が書かれた本の中に紹介されている会社で、日本理化学工業株式会社というチョークの製造会社があります。社員の7割が障害者の方を採用している会社なのですが、50年前に障害者を雇うことのきっかけになったのが、ある養護施設の先生が知的障害者の女子を2名雇って欲しいということで尋ねてこられたことから始まっています。
その先生はその子供たちが、働く喜びを体験することなく一生涯を終えることがあまりにもかわいそうだ、是非、そういう喜びを一度でも味わって欲しいという思いから、何度もお願いにみえたそうです。

幸せとは何か?働く喜びとは何でしょうか?

その会社の社長さんは、雇い始めた当初、不思議に思っていたそうです。養護施設にいて、ゆっくり、のんびり過ごしていた方が、楽で幸せなんじゃないか、働けばつらいことや大変なことも沢山起きてくるのになぜだろう・・・。現に、なかなか言うことを聞いてくれない時に、ちゃんとやらないと施設に帰すよ・・・などと言うと泣きながらいやがるのだそうです。
ある時、禅寺のお坊さんにそのことを尋ねられたそうです。するとお坊さんは、そんなことはあたり前でしょう。幸福とは、@人に愛されること A人にほめられること B人の役に立つこと C人に必要とされること、そして、そのうちのA人にほめられること B人の役に立つこと C人に必要とされることは施設では得られないことで、働くことによって得られることだと教えてくれたそうです。

そうです。私たちは、そういう幸せ感、体験をするために生まれてきました。心の奥のどこかで、(魂が)、そんな幸せ感を誰しも求めているのです。楽にすることが幸せとは限りません。退屈な毎日が続けばつまらない、虚しいと感じるでしょう。達成感や充実感、幸せ感とは程遠くなります。誰でもその幸せ感を味わう権利がありますし、それを求めているのです。
養護施設の先生が、その子供たちのことを想い、働く体験の場を提供してもらえるようにお願いをされたということにもとても心を打たれます。人間として、本当に必要なことを体験させる場を創ろうとされたことは、とても重要でとてもすばらしいことです。そうやって、お互いの成長を促しあえることが一番、必要であり、大切なのです。

2人の障害者の少女は、幸せそうな顔をして一生懸命働いたそうです。「お昼休みだよ。」と背中を叩かないと手を休めないそうです。それ以外は一心不乱に作業に没頭しているのです。
こうして、その障害者の方の生きる喜びだけではなく、それを取り巻く人間たちにとっても多くの学びがあり、喜びを感じられることがあるのです。私たち人間が生きるということ、成長するということ、幸せになるということは、こうしたことを通じて得られることであり感じられることなのです。

この会社の事をTVや本で読まれた方は、生きることや働くことの意義、やらされているのではなく、やらせてもらえる喜びとして捉えられる、もっと一生懸命やってみよう・・・などなど、そして、たくさんの勇気をもらえたことでしょう。
この本には、他にも大切なことがたくさん詰まっています。是非、皆さんも読んでみて下さい。
自分の人生を生きる勇気や大切にするべきことをたくさん受け取れるはずです。
by 杉本 貴子


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